Excel内部では、想定外の値が入力されたときに自動でエラーを表示してくれます。
とても便利で優秀な機能ではありますが、エラー表示が邪魔で表が見づらく感じることもありますよね。
この記事では、エラーを非表示にする方法と、エラーチェックの機能を解除する方法をご紹介します。
エラーが表示されるとは?
今回は、表示形式が『文字列』であるセルに『数値』を入力したときに表示されるエラーについて対処します。
下記の例では『社員番号』『名前』『入社年』の項目を作成し、社員の管理をするための表をExcelで運用します。
『名前』や『入社年』には適当な値を入れ、『社員番号』には0埋めした4桁の数字を割り振ります。
『社員番号』は"1"から始まり、連番で割り当てていく仕様なので1人目の社員のセルに"0001"から入力していきます。
しかし、そのまま入力しても上位桁の"0"が消えてしまうので、表示形式を『文字列』にして対応することにしました。
セルの表示を文字列にすることで0パディングは無事完了することができましたが、セル左上の三角形や[!]マークが表示されています。
Excel内部でセルの入力内容が想定外のときに表示されるこのマークが、エラーが存在することを示しています。
今回は「数値が文字列として保存されていますよ」という問題ないエラーなので、非表示にしましょう。
ちなみに"1"を"0001"として表示する方法は、こちらの記事で紹介しています。
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【Excel】「1」を「0001」と表示する方法|数値や文字列でゼロ埋め
エラーを非表示にする方法
エラー表示を無視して非表示にする方法はとても簡単です。
「そもそもエラー表示は必要ないよ!」という方向けに、最初からエラーを表示しない設定もお伝えしていきます。
[エラー チェック マーク]を押して[エラーを無視する]を選択
エラー表示がされると、セル内の左上に緑色の三角形が表示されます。
そのセルをアクティブにすると、三角形の横に[!]のエラーチェックマークが現れるのでクリックします。
まずはエラーの中身を確認し、内容に問題がなければ[エラーを無視する]を選択して非表示にします。
エラーマークが消えていることが確認できたら、設定としてはこれで完了です。
複数セルにエラーが表示されている場合でも、複数選択でエラーを非表示にできるので時間をかけずに実施できます。
[エラー チェック ルール]の設定
上記の方法では、表示されたエラーを消す方法が分かりました。
そもそもエラーを表示させない設定をすることで、余計な手間をかけずに済むようにしてみましょう。
Excelには「この条件の場合はこのエラーを表示する」という一覧があります。その設定画面(エラー チェック オプション)をいじることで、エラー表示をさせる条件を変えることができます。
[エラー チェック ルール]を設定する手順
- [エラー チェック マーク]をクリック
- [エラー チェック オプション]を選択
- 「文字列形式の数値、またはアポストロフィで始まる数値」のチェックをはずす
- OK
今回は『数値が文字列として保存されています』のエラーを表示しないように設定します。
まずは先ほどと同様に「!」の[エラー チェック マーク]をクリックします。
表示された選択肢の中から[エラー チェック オプション]選択して、Excelのオプションを立ち上げます。
表示されたExcelのオプションのなかから、[エラー チェック ルール]の[文字列形式の数値、またはアポストロフィで始まる数値]チェックをはずします。
表示形式が文字列のセルに数値を入力すると表示されるエラーに関しては、こちらのチェックをはずすことで全て非表示になります。
ちなみにアポストロフィとは「'」のことで、セルを文字列として認識させる方法の一つです。
非表示にしたいエラーの内容によって、エラーチェックルールの解除するチェックを選ぶ必要があります。
エラーを無視する方法 まとめ
今回は、エラーを無視する方法と、マークの消し方や最初から非表示にする設定をまとめました。
エラーを無視する方法 まとめ
- [エラー チェック マーク]を押して、[エラーを無視する]を選択する
- [エラー チェック ルール]を設定する
予期せぬタイミングでエラーが表示されることも多々あります。
見やすいExcel表を作成するためにも、エラーを非表示にする方法はぜひ覚えておきましょう!