Excelでは数式や関数を入力すると、その計算結果や返り値を表示してくれます。とても便利な機能なので重宝していますが、もし表示された内容が想定外の結果になった場合は、数式が正しい入力内容となっているか確認する必要がありますよね。
今回は、入力した数式の計算結果ではなく数式そのものをセルに表示する方法と、全セルの数式を表示する方法（ショートカット）をご紹介します。
目次
個別セルの数式を確認する方法
まずは個別セルの数式を確認する方法をみていきましょう。確認するための方法はいくつかあるので、いずれか１つを知っておくだけでも大丈夫です。今回は具体的なExcel表を用意したうえで、数式を確認する方法を試していきます。
とあるスイーツ店の売上額をまとめた表を作成し、売上金額（D列）に対して関数（単価×売上個数）を入力してあります。
数式バーから確認する
Excelの中央より少し上にある数式バーから、選択しているセルの数式を確認することができます。入力されている数式を修正したい場合は、数式バーから入力内容を書き換えることもできます。
ショートケーキの売上金額を表示しているD2セルを選択し、数式バーの入力部分をクリックしてみましょう。
数式バーにカーソルが表示され、入力ができる状態になりました。画像を見て分かるように、B2セルは青、C2セルは赤の文字色となっています。
このように参照先が分かりやすく表示されるので、複雑な数式を確認する場合に適した方法と言えるでしょう。
F2キーの編集モードを使う
F2 キーの編集モードを活用すれば、マウスを使わずに数式を確認することができます。
うまくいかない場合は Fn キーの切り替えが必要かもしれませんので、ご注意ください。
D2セルを選択し、そのまま F2 キーを押します。
するとセルにカーソルが表示され、編集モードになって数式を確認・編集することができます。
こちらの方法でも参照先に色が付くので、目視で確認しながら作業することが可能です。
セルの表示形式を文字列にする
セルの表示形式を文字列にする方法でも数式を確認してみましょう。
ちなみに、表示形式を文字列にすると数式としての機能はなくなってしまいます。
計算結果を表示したい場合は、この方法は使わない方が無難でしょう。
全てのセルの数式を確認する
ひとつの数式を確認したいのであれば、上記の方法で十分だと思います。
しかし、計算式の確認でセル移動するのは意外と面倒ですし、複数セルの数式を見たい場合は時間がかかってしまいますよね。
そこで、全てのセルの数式を表示できる方法をご紹介します。
［数式］タブの［数式の表示］を押す
この方法では、すべての数式を常に表示した状態にすることができます。
画面上部の［数式］タブを選択し、表示された［数式の表示］をクリックします。
すると、全てのセルに入力している数式が一気に表示されます。
列の幅が自動で広がるので、拡大率を下げて見やすいように調整してみてください。
再度［数式の表示］をクリックすれば、元の表示に戻すことができます。
複数セルを一括で数式表示したい場合には、この方法や次に紹介するショートカットがおすすめです。
ショートカットキーを使う
［数式の表示］ボタンと同じ機能が、ショートカットとして用意されています。
任意のセルを選択し、Ctrl + Shift + @ を押すことですべての数式が表示されます。
ショートカットキーを活用できれば、作業効率が上がりかなりの時短に繋がります。
計算結果ではなく数式を表示する まとめ
この記事では、Excelで数式を表示して確認する方法をお伝えしました。
まとめ
- 数式バーから確認する
- F2キーの編集モードを使う
- セルの表示形式を文字列にする
- ［数式］タブの［数式の表示］を押す
- ショートカットキーを使う
Excelを使った作業では、数式の確認は頻繁におこないます。
自分の作業に合った方法を覚えて、生産性をあげていきましょう！