「セルの挿入や削除のときに出てくる『右方向にシフト』を押すとどうなるんだろう」
「挙動がよく分からないから、実際のExcelを見ながら確認したい」
表の一部にセルを挿入または削除する際、ダイアログが表示されますよね。
『右方向にシフト』や『上方向にシフト』などの挙動がよく分からないという方に向けて、実際のExcelでセルの挿入や削除を実行していきたいと思います。
今回はセルの挿入・削除の際に表示されるダイアログの『右方向にシフト』などの挙動について、多くの画像を用いながら解説していきます。
目次
セルの挿入方法
セルの挿入方法はいくつかありますが、 Ctrl + Shift + + のショートカットキーを使うのがおすすめです。
複数セルに対しても有効なので、挿入したいセルをアクティブセルとし、Ctrl + Shift + + を押すと挿入ダイアログが表示されます。(今回はE5:G7セルを選択しています)
挿入ダイアログには4つのラジオボタンがあり、『右方向にシフト』『下方向にシフト』『行全体』『列全体』を選ぶことが可能です。
それでは、それぞれの挙動を確認していきましょう。
『右方向にシフト』の場合
『右方向にシフト』の場合は、選択したE5:G7セルの位置に新たなセルが挿入され、既存のE5:G7セルが右方向に移動します。
挿入されたセルの書式は左側のセルの書式を引き継ぐことになります。
『下方向にシフト』の場合
『下方向にシフト』は『右方向にシフト』と同様に、既存のセルが下方向にシフトします。
書式は上のセルを引き継ぐので、E2:G4セルと同じ罫線や塗りつぶしがされているセルが挿入されます。
『行全体』の場合
『行全体』では、選択したセルに関わる行全体にセルを挿入するため、行の追加と同じ挙動です。今回はE5:G7セルを選択しているので、5~7行目にセル(行)を挿入することになります。
書式は上のセルをコピーしていることが分かるでしょう。
『列全体』の場合
『列全体』は『行全体』と同じように、選択されたセルに関わる列全体にセルを挿入します。
一般的な列追加と同じで、書式は左のセルを引き継ぐことになります。
セルの削除方法
セルの削除方法も複数ありますが、こちらもショートカットキー Ctrl + - を使いましょう。
削除したいセル(E5:G7セル)を選択し、 Ctrl + - を押すことで削除ダイアログを表示させることができます。
『左方向にシフト』の場合
『左方向にシフト』を選択した場合、アクティブセルは削除され、右側にあるセルが左方向に移動します。
表の一部を削除すると全体のバランスが崩れるため注意が必要です。
『上方向にシフト』の場合
『上方向にシフト』では、下側にあるセルが上方向に移動します。
こちらも表全体のバランスを考えたうえで実行しましょう。
『行全体』の場合
挿入の際に確認した『行全体』と同じく、選択しているセルの行全体を削除することになります。
行削除と同じ挙動となるので、とても分かりやすいかと思います。
『列全体』の場合
『列全体』の場合も選択しているセルに関わる列が削除されます。こちらも列の削除と同じ挙動です。
まとめ
今回はセルの挿入・削除の際に表示されるダイアログの『右方向にシフト』などの挙動についてご紹介しました。
セルの挿入や削除のショートカットキーも上手に使って、効率よくExcel作業していきましょう。