業務のなかで売り上げなどの合計値を求める際、手計算や電卓で演算している方もいるのではないでしょうか。義務教育で誰もが学習する四則演算(+、ー、×、÷)ですが、手動で計算する場合、人間なのでケアレスミスは避けられません。
四則演算のような繰り返し作業が多い単純作業は、Excelを活用することでミスなく短時間で完了できるため、仕事の生産性向上が期待できます。
今回は、Excelで四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)をする方法をご紹介します。
目次
Excelで計算するメリット
四則演算をExcelで計算するメリットは数多く存在します。
Excelで計算するメリット
- 計算にかかる時間が1秒に満たない
- 機械なのでミスをしない
- 複雑な計算にも対応可能
つまり、Excelに計算を任せることで生産性が上がり、仕事の効率も大幅アップを見込むことができます。
特に、経理系の仕事では自動で計算結果を求めることのできるExcelを重宝しているでしょう。
四則演算のルール
計算をする際、「四則演算(+、ー、×、÷)」や「かっこ()」にルールがあるのはご存知ですよね。
Excelにおける四則演算にも同様に当てはまるので、まずは計算の順序を確認しておきましょう。
四則演算のルール
- 同じ演算記号(+ー×÷)が続くときは前から計算
- 足し算(+)と引き算(ー)は前から計算
- 掛け算(×)と割り算(÷)は前から計算
- 掛け算(×)と割り算(÷)は、足し算(+)と引き算(ー)より優先して計算
- ()のなかにある式を最優先で計算する
つまり、「()のなかを計算 ⇒ 掛け算(×)・割り算(÷)を計算 ⇒ 足し算(+)・引き算(ー)を計算」 というルールに準じて計算していきます。
Excelにおける四則演算の方法
四則演算のルールを確認できたので、Excelにおける四則演算の計算方法を試していきましょう。
Excelで足し算(+)
義務教育で学習した基本的な足し算では、20と4の足し算を「20+4=24」と計算しますよね。しかし、Excelのセルに「20+4」や「20+4=」と入力しても、その計算式がそのまま表示されるだけです。
実は、Excelにおける四則演算では入力の最初に「=」が必要となります。
実際に「=20+4」と入力してEnterを押すと「24」という結果が表示されます。足し算に限らず、全ての四則演算でも同様に「=」から始めなければ、計算結果は表示されません。
四則演算の計算だけではなく、関数や参照を利用するときも入力の最初に「=」が必要になります。
ちなみに関数では足し算をSUM関数で代用することができます。大量の計算をする場合はSUM関数を使った方が効率よく作業することが可能です。
続きを見る
【Excel】数値を合計するSUM関数とオートSUM|ショートカットで足し算
Excelで引き算(ー)
足し算と同じように、引き算でも「=」から入力を開始します。
「20-4」や「20-4=」ではなく「=20-4」と入力することで、想定結果である「16」を表示させることができます。
上記の画像を見て分かるように、「20-4」を入力した場合は日付に変換されて「4月20日」と表示されます。これは、Excel内部で「20-4」を日付形式と認識し、自動で表示形式を変換する機能によるものです。
ちなみに「55-22」のように日付と関係ない数字であれば、入力された文字列をそのまま表示することができます。
Excelで掛け算(*)
掛け算も足し算や引き算と同様に「=」から入力を始めますが、これまでにはなかった注意点があります。
掛け算の記号と言えば「×」を使うと思いますが、Excelの計算ではアスタリスク「*」を使用します。
「×」としても自動で「*」に変換してくれる場合もあります。しかし、キーボード上には「×」を簡単に入力できるキー配置がないため、最初から「*」と入力した方が断然効率がいいです。
Excelで割り算(/)
掛け算と同様に、割り算も「=20÷4」と入力しても計算結果を表示してくれません。
掛け算では「×」の代わりに「*」を入力しましたが、Excelにおける割り算はスラッシュ「/」を使う必要があります。
これで四則演算のすべてについて解説できました。最後にもう少し複雑な計算方法も学んでおきましょう。
Excelで複雑な計算
四則演算のルールに沿って計算すれば、複雑な計算式であっても問題ありません。
しかし、複雑な計算や単調な計算の繰り返しは、手動でおこなうとケアレスミスが発生してしまいます。面倒な計算はすべて機械に任せてしまうのが得策です。
今回は「1+2×3-(3+4+5)÷6」の結果をExcelで表示します。
いくつもの演算記号が混じっていても、最初はイコール「=」から始めることを忘れないようにしましょう。
見事に計算結果である「5」が表示されました。
Excelを使うことで、どれだけ複雑な計算でも一瞬で答えを導き出してくれます。今までて計算中心に仕事をしていた人であれば、効率100倍も不可能ではありません。
四則演算の基本と複雑な計算式のまとめ
今回は、四則演算の基本とExcelを用いた四則演算の計算方法を紹介しました。
四則演算の基本と複雑な計算式のまとめ
- 四則演算(+-×÷)のルールは簡単
- Excelで四則演算(+-×÷)を使う方法
Excelでは頻繁に合計値を求めたい場面が訪れます。
四則演算のルールをマスターして、日々の業務にいかしてみてください!